福井駅

２００９年７月１９／２０日撮影　

このページの写真は５枚です。

　北陸新幹線は、「線」としては長野〜白山総合車両基地が着工区間だが、それに加え、「点」として福井駅部も着工済みである。新規着工区間を加えたくない財務省と、福井延伸を既成事実化したい地元との妥協の産物である。

　当初、えちぜん鉄道が２階・新幹線が３階という２層構造にする計画だったが、建設費が高くつくため着工が遅くなりそうなことと、えちぜん鉄道三国線ＬＲＴ化→福井鉄道路面部分乗り入れ構想もあって（この構想自体も、北陸線をオーバークロスするえちぜん鉄道三国線を、さらに北陸新幹線がオーバークロスしなければならないことを避けたいという狙いもある）、結局単層高架で着工となった。ＬＲＴ化に伴う路面電車の福井駅前乗り入れ構造改良も、地元の反対で思うにまかせず、結局えちぜん鉄道の高架化構想も宙に浮いたかたちとなり、完成した新幹線高架部をえちぜん鉄道が暫定的に使用する、という案もある。将来は不透明だが、とにかく駅部の北半分が、１面２線という中途半端な形で、２００９年２月に竣工した。