お古?

新幹線西九州から外れる佐世保線の輸送改善を図るため、長崎県には「佐世保線等整備検討委員会」というものがあるらしい。

先日同会とJR九州等が会談し、佐世保線の軌道改良と振子車両の導入を決定したそうだ。

振子車両って、885系?

西九州ルートが暫定開業したら、885系の活躍範囲は狭まる。それを佐世保線に転属させるだけなのかなあ。

車齢はどのくらいだろう、と思って調べたところ、2000年に運行開始で、一番新しくても2004年だそうだから、もう耐用年数が近い。暫定開業までまだ数年だから、新造するのかな。

値上げ/佐賀の行方。

国交省より、北陸新幹線(金沢・敦賀間)工事実施計画の変更認可についてという歩道発表。インフラ部の設計変更ではなく、事業費の増額である。

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新幹線西九州ルートで未着工の新鳥栖〜武雄温泉の整備方針を初夏までに決めるべく、関係各所が動いている。JR九州はもとより、与党検討委も全線フル規格を支持する方針だが、それでは今までと変わらない。佐賀県が首を縦に振る材料を提示できるかどうかが問題だ。

横浜駅スルー作戦と車両限界。

相模鉄道およびJR東日本が、ついに相鉄・JR直通線の開業日決定という報道発表をした。11月30日より。既に知れ渡っているように、羽沢経由の『湘南ライナー』(てか『おはようライナー新宿』『ホームライナー』か)と同じ経路で、新宿方面へ向かう。

相鉄はこの発表と合わせ、JR直通用の12000系を報道公開した。東急直通用の20000系はすでに発表されている。両者はどう違うのかと思ったら、後者は横幅方向の車両限界が小さい東急に合わせて作ったらしい。

え〜、そんなこと、初めて知った。互いの車両が相直していても、全然違いに気付かなかったし。

駅ビル続々。

JR九州熊本駅ビル工事着手及び安全祈願祭についてという報道発表。

鉄道事業本体の体力が今ひとつなので、駅ビルは同社にとって、大きな収入源になる。圏域人口が50万人を越えている地域にはアミュプラザを設ける方針だったとは思うが、熊本は連続立体化事業が終わるまで、手を出せなかったのだ。博多・小倉・鹿児島・大分・長崎に続いて、いよいよ〝仕上げ〟のようだ。

しかしこの場所には、さほど築年数がないJR九州ホテル熊本があるわけだし、あれを解体するとは随分思い切ったことをするものだ。まさかなあ、と思ったので一応確認したけど、閉館のお知らせが載ってた。

〝車両基地駅〟

大村総合車両基地脇に新設される大村線の新駅外観デザインが決定したらしい。長崎新聞が報じた。

この駅付近では車両基地は盛り土のため上方にあるので、基地が良く見えるように新駅に展望デッキを設ける案もあったのだが、どうなったのだろう。地元請願駅で、全額大村市が負担するので、多分ポシャったのでは。知らんけど。

はじめての増加。

JR西が、北陸新幹線4年目のご利用状況を公開している。開業以来、はじめて増加した1年だったようだ。

利用状況がどのように推移していったか、月次利用状況を追っていけば大体分かる。開業日起点ではなく、年度ごとなので約2週間のズレはあるが、概ね年次推移が分かるだろう。

2015年度は、対前年比268% (開業年度…正確には開業年度の次だけど)。

2016年度は同93%。

2017年度は99%。

そして、2018年度(正確には2018/3/14-2019/3/13)は101%となったそうだ。5月頃、正式に〝年度の値〟として確定するだろう。

能力統一。

JR東海より、2019 年度重点施策と関連設備投資についてという報道発表。

東海道新幹線の全列車285km/h化完了に伴うダイヤ改正を2020年春、つまり来春実施することが明言された。また、N700Sを用いた360km/hでの高速度試験実施も謳われた。

JR東と違って、360km/hで営業運転することまでは目指していないだろうけど、安定性と安全性を確認した上で、遅れた時だけ速く走るなどして、ダイヤの冗長性を確保することを狙っているのかな、と思う。

「迷わず止める」は後から確立したの?

JR西新幹線重大インシデントに係る有識者会議社外委員からの外部評価の受領についてという報道発表。

この中で、「取り組みの評価と課題」という項目がある。その③に引っかかった。

〝安全方針の周知現場の判断を最優先することや、安全を確認できない時は「迷わず止める」という方針が、新幹線運行にかかわる社員の共通認識として浸透しつつあることは評価される。社長をはじめとする経営層が繰り返しメッセージを発したことが意識の定着を促したと考えられる。ただ、こうした当たり前のことが、会社発足以来30年も経つにもかかわらず、今回の事態が起こるまで未だ十分には確立していなかったことは、安全が最優先されるべき鉄道会社として強く反省される必要がある〟

「迷わず止める」が、まるで本件が出来した後に確立された方針のように読み取れるのだが、「迷わず止める」は、斉藤雅男さんが東海道新幹線運行の陣頭指揮に立っていた開業直後の精神だったのではないだろうか?

思いがけぬ不安。

新鳥栖〜武雄温泉のフル規格新幹線着工に目処が立たず、当面は在来線特急との乗換駅となる武雄温泉駅。まさに新潟駅の5番線/〝乗換ホーム〟と同じように、在来線特急の新幹線側にホームを設け、対面乗換を可能にするよう、既に図面も公表されている(→長崎県による暫定開業合意文書添付資料)。

ところが一昨日、JR九州社長が会見で妙なことを口走った。いや、メディアが社長の意図を汲み取らずに意味不明な記事を書いたのかもしれない。曰く、

「高架と高架(の高さ)をうまく合わせることができないかと協議している」(佐賀新聞・長崎新聞)

ええっ?そんなの大前提じゃ無かったの?今さら高架橋の高さが合わないからどうしよう と思ってるとか、あり得る話なのだろうか?たしかに、元々はフル規格が前提で、対面乗換は〝降って湧いた話〟なので、高さが合わない設計にしていても不思議ではないのだけど。

対面乗換の利便性をアピールするため、単に社長が徐々に手の内を明かす芸を披露しているだけなのかもしれないが、不安をそそる。

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JR九州と言えば、グループ中期経営計画2019-2021が公開された。