廃車に120億円/大黒柱。

JR東日本四半期短信。そのなかに台風第 19 号による被害額および業績予想の修正に関するお知らせがある。北陸新幹線の運休に伴う営業収益の減少などが180億円。その他、長野新幹線車両センターの復旧費用が165億円、E7系8編成の廃車解体に120億円を特別損失として計上した由。一部は保険金で充当するもよう。

同日、JR東海も四半期短信を公表。第3四半期迄累計の東海道新幹線の運賃収入は、対前年同期比₊2.4%の1兆0060億円・在来線は813億円。連結営業収益累計は1兆4480億円なので、新幹線の利益は文字通り〝桁違い〟であり、同社の利益を生み出す根幹である。なお四半期累計の純利益は3929億円。

関東私鉄春期ダイヤ改正(2)/聞いてびっくりJR西の発表。

小田急。昨年念願の代々木上原〜登戸間の複々線化を供用開始させたが、今年は新宿口各停の10連化をさらに進める。特急の増発や車両変更なども伴う。また夕刻下りに、新百合ヶ丘駅の多摩線ホームを小田原線の一部列車に解放することで事実上小田原線の下り副本線を2線とし、本線1線と併せ計3線として運用する。同駅手前での頭打ちを防ぐ。

西武。本日になってやっと発表された。池袋線・秩父線の全特急列車を001系La Viewに置き換え。下りS-Trainの小手指まで運転区間を延長すると共に、練馬を停車駅に加える(降車専用)。今までも運転停車していたので、所要時間は変わらない。また、有楽町線の普通を日中2本増発する代わりに、地下鉄直通Fライナーを新桜台通過とすることで所要時間を短縮する。休日の観光用に運転されていた池袋〜秩父鉄道方面乗り入れのクロスシート車4000系急行・快速急行は、池袋〜飯能間の運転を取りやめる。新宿線系統では、観光用に本川越行きの快速急行を日中2本運転する。

***

JR西が、城端線・氷見線の未来に向けた検討着手について報道発表。〝LRT化などを富山県及び沿線自治体に提案〟とある。

元々は地元が温めていた案だったのではないかとは思うが、具体化に向けJR側から口火を切ったというのが注目される。同社としては、経営を分離したいがインフラ部の更新については全面的に協力する、という肚だと推察される。

関東私鉄春期ダイヤ改正(1)

東京メトロ。JRダイヤ改正に合わせ、同線に相互乗り入れがある東西線および千代田線のダイヤを若干変更。

東武3月14日改正。野田線全線での急行運転を開始。とはいえ、春日部〜運河は各停になる。

東武6月6日改正では、メトロ日比谷線恵比寿〜伊勢崎線久喜間に、L/Cカー70090型を用いた有料座席指定列車『THライナー』の運転を開始する。朝通勤時に上り2本、夜退勤時に下り5本を運転する。

京王。5000系L/Cカーを用いた有料座席指定列車『京王ライナー』の増発が主眼

関西私鉄春期ダイヤ改正

近鉄。新型80000系名阪特急『ひのとり』運行開始や奈良線の阪神線直通快速の6連を土日に8連化するなど。

阪神。上記の近鉄奈良線直通列車に関し、尼崎駅での併結・解放が不要になる列車は所要時間の短縮が図られる。なお、阪神線に8連を入れにくいのは芦屋駅ホーム両側に接する踏切でホーム延伸ができないためだが、8連は芦屋を通過することで対応する。

山陽平日朝ラッシュ時間帯の下りS特急新設や網干線の運行本数増など。

阪急。阪神や山陽の変更に伴う軽微なもの。