新幹線福島駅改良事業

新在直通運転で知られる〝山形新幹線〟は福島駅で東北新幹線から分岐し、奥羽本線に入る。

福島駅では下り第2副本線から分岐するが、上下列車が1線を共有して増発が難しいことと、上り列車が下り本線を支障する構造になっているのがダイヤ構成上のネックになっている。ダイヤが少しでも乱れれば上下『はやぶさ』『こまち』の足も引っ張り、ギリギリで回している粗末なインフラが全体に与える影響は決して少なくない。

その新幹線福島駅の改良工事に、JR東日本がいよいよ着手するのではないかというスクープ記事を複数紙が報道。上りをアプローチ線高架途上から分岐させ、新幹線上下本線をアンダークロスしたあと上り副本線に合流することが検討されているらしい。

記事はさらにE3系『つばさ』の更新についても触れている。E6系をベースにした系列を用い、最高速度300km/h走行ができるようにするそうだ。

JR東は公式発表していないが、計画があることは既に各方面から知られている。

これで板谷峠トンネルも実現すれば、山形新幹線のパフォーマンスは劇的に向上するのだが、さすがにJR東は単独事業としては行わないだろう。整備新幹線のスキームを使うしかない。