活火山。

東側から。

南側から。

誰もが知ってる浅間山。しばしば噴火していることも知られているし、歴史の教科書には「天明の大噴火」も載ってると思う。でも、そんなのは序の口。人類が日本列島に住み始めて以降、さらに大規模な噴火が何度も起きている。

早川先生作成の浅間火山の噴火史表をご覧いただきたい。天明の大噴火は表の一番上。0.217kaとは、「0.217千年前」、つまり(西暦2000年から)217年前を意味する。「規模」は噴出したマグマの総重量を対数で表す。噴火マグニチュードとも言われ、「log(噴出マグマ質量kg)-7」で表される、早川先生提唱の値だ。天明の大噴火では「4.5」、すなわち1.0×10の11.5乗kg、すなわち約3億2000万トンのマグマが噴出したのだ。地震のマグニチュードとは違い、噴火マグニチュードは1大きくなると噴出物総量は素直に10倍になるので、感覚は掴みやすい。上表からは、規模(噴火マグニチュード)5を越える噴火が、平安時代後期の西暦1108年を含め(天仁の大噴火)、過去何度も起きていることが分かるだろう。

まあ、日本はそういう国だから。今まで何度も触れたが、国土喪失を含む規模の破局噴火でさえ、想定内である。問題は、国民がそれを意識していないことである。

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