JR西が新幹線重大インシデントに係る有識者会議社外委員からの外部評価の受領についてという報道発表。
この中で、「取り組みの評価と課題」という項目がある。その③に引っかかった。
〝安全方針の周知現場の判断を最優先することや、安全を確認できない時は「迷わず止める」という方針が、新幹線運行にかかわる社員の共通認識として浸透しつつあることは評価される。社長をはじめとする経営層が繰り返しメッセージを発したことが意識の定着を促したと考えられる。ただ、こうした当たり前のことが、会社発足以来30年も経つにもかかわらず、今回の事態が起こるまで未だ十分には確立していなかったことは、安全が最優先されるべき鉄道会社として強く反省される必要がある〟
「迷わず止める」が、まるで本件が出来した後に確立された方針のように読み取れるのだが、「迷わず止める」は、斉藤雅男さんが東海道新幹線運行の陣頭指揮に立っていた開業直後の精神だったのではないだろうか?