どうしようもない。

今日の長崎新聞。

「見守るだけでいいのか」とはいえ、国が佐賀県に規格問題で迷走したことを真摯に謝罪しなければ先に進まないって分かってるかな?

佐賀県向けに法改正も視野。

武雄温泉〜長崎間の建設が進み、土木工事はほぼ完成した新幹線西九州ルート。しかし、フル規格化で負担が増えるのを懸念する佐賀県の強硬な反対で、新鳥栖〜武雄温泉の着手は宙に浮いた状態である。

かような状況下、国が佐賀県の負担を軽減すべく現行スキームを変更するため法改正に乗り出すか、というニュース佐賀新聞が元旦付けで報じた。

上記からリンクも辿れるけど、ヤフーニュースはそのうち切れるから、記事の画像を貼らせていただく。

「他の整備区間との調整が必要」とはその通りで、隣県の長崎と調整するだけでは済まない。佐賀を特別視するための立法となれば、従来スキームで多大な地元負担を強いられた道県が黙っているはずがない。

国が佐賀に対してした約束…GCT導入を前提に整備すること…を反故にした〝罰則〟という位置づけで、現行スキームを維持したまま別の法的手段を取れないものだろうか。でなければ、解決まで気の遠くなるほどの作業量と時間が必要になりそうだ。

西九州ルート関連では、長崎新聞も〝新幹線長崎ルート 「博多-佐世保はリレー方式も」JR九州社長インタビュー〟という記事を報じた。要するに、西九州ルート全線フル規格開業が実現した際、武雄温泉での対面乗換を、現計画の対長崎方面の代わりに、対佐世保方面へ振り替える、という内容だ。

これはこれで問題がある。全線フル規格で開業したなら、在来線ホームに接する新幹線ホームは上りだけである。上り本線を支障する形で、下り列車をわざわざ上りホームに入線させるのだろうか?

駅名、他にありうるのか?/常磐線にATO

本日、九州新幹線西九州ルートの新大村駅(仮称)建設工事の起工式が行われた。

 

これに合わせるかのように同日大村市新幹線ページで、新駅名の公募開始を発表した。〝博多〟を例示すると、九州ではいろいろ角が立たないらしい。それにしても、新大村以外何かあるのか?5文字以内という縛りを設けたので、あまり奇天烈な名称にはできないだろうけど。

12月1日〆切。誰でも応募可能だ。

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JR東日本より常磐線(各駅停車)に自動列車運転装置(ATO)を導入しますとの報道発表。

新しい駅着工のお知らせ。

鉄道・運輸機構より九州新幹線(西九州)新大村(仮称)駅新築工事の安全祈願について報道発表。10月8日だそうだ。

大村市HP駅舎デザインが掲載されている。同駅には在来線新駅も併設される予定。

一方、同駅北方の新幹線大村車両基地付近にも在来線新駅が設置される予定になっており、今年の春に外観デザインが発表されている。ここに駅ができると、新幹線工事を観るのにちょうどいいので新幹線開業を待たずに営業を開始して欲しいのだが、2020年度に着工ということになっているので、そうなるかもしれない。

「面会拒否」の一方で…/長崎原爆忌

新幹線西九州ルートのフル規格化に反対の佐賀県だが、同じ県内でも、既着工区間の沿線はフル規格を推す。もちろん長崎県内でも同じだ。

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その長崎は、原爆忌。市長の平和宣言はこちら。

一方で総理様は、数年来同じ内容のコピペ然。「本当は来たくないけどしょうがないから来てやったぜ」感が滲み出てる。無駄なことするなら二度と来るな。

与党で規格は決めたものの…

新幹線西九州ルートのうち、未着工の新鳥栖〜武雄温泉間について「フル規格で建設する」と決定をし、8月5日に提示した。

決定を受けて与党は代表を沿線に派遣するつもりだが、佐賀県知事は「フル規格が前提なら会わない」との姿勢を崩していない。

トンネルを掘削した件について。

7月11日、長崎トンネルを走行中の『かもめ』が障害物に衝突し破損、運転中止を余儀なくされるという事故が発生した。調査の結果、鉄道・運輸機構が発注した、新幹線西九州ルートの新長崎トンネル建設に起因する渇水対策として実施していた調査用のボーリングが在来線の長崎トンネルの壁を貫通、列車に支障したと判明した。

渇水対策を目的とした試掘ボーリングによるJR長崎本線長崎トンネル内走行車両との接触事故発生について(お詫び)

この事故の煽りは、近傍で予定されていた新幹線トンネルの貫通式典にも影響した。当初、鉄道・運輸機構九州新幹線(西九州)、久山トンネル貫通式についてという予告をして祝賀気分を盛り上げていたのだが、それどころではなくなってしまい、九州新幹線(西九州)、久山トンネル貫通式の中止についてという発表をする羽目になった。

事故当日から既に、「国土地理院の地図に示された長崎トンネルの位置が数十メートルもずれており、地図上ではトンネルがないはずになっていた試掘ボーリング場所の直下に、実は長崎トンネルが通っていた模様」と指摘するツイートがあった。

そして本日、JR長崎本線長崎トンネル内で発生させた重大事故(渇水対策を目的とした試掘ボーリングによる走行車両との接触)の原因と対策についてという報道発表をし、地図に示されたトンネル位置を信じたために今回の事故に至ったことを認めた上で、在来線トンネル管理者のJR九州に事前に連絡をとるべきであったこと、そして今後は地図上の地下構造物については地図を過信せず、確認を怠らないことを明言した。

ふと屁理屈を考えた。通常のトンネル掘削とは、地面を掘削してその結果としてトンネルを建設するのであって、トンネルを掘削しているのではないではないか。トンネル掘削とは本来、この件のような事案のことではないか、と。そこで、本日のタイトルを思いついた次第だ。まあ、言葉の遊びである。

それにしても、人的被害が出ずに済んだのは不幸中の幸いであった。

新幹線パンフ。

鉄道・運輸機構発行の建設中の新幹線に関するパンフレット。最大30MBを越えるので、ダウンロード注意。

北海道新幹線(2017年10月発行・札幌駅大東案は反映されていないもよう)

北陸新幹線(2018年のいつか)

九州新幹線西九州ルート(2017年6月)