「終点」の位置、決まる。

鉄道・運輸機構より、「北海道新幹線、札幌車両基地外1箇所詳細設計他」という役務が公開入札に付されていた。すでに公示済欄に移動してある。

この公示書および説明書に、重要な情報があったのをうっかり見落としていた。

本役務は、北海道新幹線札幌駅(新青森起点 360km590m)以東に予定されている、札幌車両基地(保守基地含む)のRCラーメン高架橋、RC桁、 PC桁、RC橋脚等の詳細設計、修正設計及び配線計画、施工計画の検討等を行うものである

とあるのだが、札幌駅の新青森起点距離が明記してある。360.590km。これが、現駅併設案からいわゆる〝大東案〟に認可変更された後の数値であることに、しばらくのあいだ気付かないでいた。認可変更時、各方面から公開された文書には、正式な数字がどこにも掲載されていなかったので、気になっていたのだ。

認可変更前は、「新青森起点360.260km」であったので、330メートル東に移動したことになる。現駅中央を停車場中心と仮定すると、この位置は、北6条西1丁目の区画の南東端に相当する。

入札公告は、毎日ではないけど頻繁にチェックしているつもりだった。それでも重要情報を見落とすことがある。

「面会拒否」の一方で…/長崎原爆忌

新幹線西九州ルートのフル規格化に反対の佐賀県だが、同じ県内でも、既着工区間の沿線はフル規格を推す。もちろん長崎県内でも同じだ。

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その長崎は、原爆忌。市長の平和宣言はこちら。

一方で総理様は、数年来同じ内容のコピペ然。「本当は来たくないけどしょうがないから来てやったぜ」感が滲み出てる。無駄なことするなら二度と来るな。

与党で規格は決めたものの…

新幹線西九州ルートのうち、未着工の新鳥栖〜武雄温泉間について「フル規格で建設する」と決定をし、8月5日に提示した。

決定を受けて与党は代表を沿線に派遣するつもりだが、佐賀県知事は「フル規格が前提なら会わない」との姿勢を崩していない。

トンネルを掘削した件について。

7月11日、長崎トンネルを走行中の『かもめ』が障害物に衝突し破損、運転中止を余儀なくされるという事故が発生した。調査の結果、鉄道・運輸機構が発注した、新幹線西九州ルートの新長崎トンネル建設に起因する渇水対策として実施していた調査用のボーリングが在来線の長崎トンネルの壁を貫通、列車に支障したと判明した。

渇水対策を目的とした試掘ボーリングによるJR長崎本線長崎トンネル内走行車両との接触事故発生について(お詫び)

この事故の煽りは、近傍で予定されていた新幹線トンネルの貫通式典にも影響した。当初、鉄道・運輸機構九州新幹線(西九州)、久山トンネル貫通式についてという予告をして祝賀気分を盛り上げていたのだが、それどころではなくなってしまい、九州新幹線(西九州)、久山トンネル貫通式の中止についてという発表をする羽目になった。

事故当日から既に、「国土地理院の地図に示された長崎トンネルの位置が数十メートルもずれており、地図上ではトンネルがないはずになっていた試掘ボーリング場所の直下に、実は長崎トンネルが通っていた模様」と指摘するツイートがあった。

そして本日、JR長崎本線長崎トンネル内で発生させた重大事故(渇水対策を目的とした試掘ボーリングによる走行車両との接触)の原因と対策についてという報道発表をし、地図に示されたトンネル位置を信じたために今回の事故に至ったことを認めた上で、在来線トンネル管理者のJR九州に事前に連絡をとるべきであったこと、そして今後は地図上の地下構造物については地図を過信せず、確認を怠らないことを明言した。

ふと屁理屈を考えた。通常のトンネル掘削とは、地面を掘削してその結果としてトンネルを建設するのであって、トンネルを掘削しているのではないではないか。トンネル掘削とは本来、この件のような事案のことではないか、と。そこで、本日のタイトルを思いついた次第だ。まあ、言葉の遊びである。

それにしても、人的被害が出ずに済んだのは不幸中の幸いであった。

敦賀〜新大阪ルート概要公表される。

鉄道・運輸機構より北陸新幹線(敦賀・新大阪間)計画段階環境配慮書の公表について報道発表。大まかなルートが公開されたことになる。

計画段階環境配慮書 要約版および資料も閲覧できる。ルートは京都市街に近づくと幅が10kmくらいになって、とても「ルートの概要」とは言えない。

北陸幹新駅建設工事公開入札(続)

先日の福井駅および南越(仮称)駅()に続き、小松駅(公告公示書)および加賀温泉駅(公告公示書)の条件付一般競争入札が公告された。鉄道・運輸機構より。

小松は相対式2面2線・加賀温泉は通過線を持つ相対式2面4線になる。小松市が公開している新駅デザインはこちら。加賀市はこちら

残りは芦原温泉駅と敦賀駅。

羽田アクセス線環境評価/北陸幹駅舎新築工事入札

数日前のことになるが、JR東日本から羽田空港アクセス線(仮称)の環境影響評価手続き着手について という報道発表があった。

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鉄道・運輸機構からは、ついに北陸新幹線の駅舎新築工事の入札公告。まず福井駅(公告公示書)。続いて南越(仮称)駅(公告公示書)。

前者は条件付き一般競争入札方式で、後者は一般競争入札方式なんだけど、なぜ差がつくのかは分からない。

新幹線パンフ。

鉄道・運輸機構発行の建設中の新幹線に関するパンフレット。最大30MBを越えるので、ダウンロード注意。

北海道新幹線(2017年10月発行・札幌駅大東案は反映されていないもよう)

北陸新幹線(2018年のいつか)

九州新幹線西九州ルート(2017年6月)

道幹見聞録2019年春番

非常に申し訳ないことに、更新が滞っている。

一つには、このサイトを引っ越そうかと思っているため。ご覧のワードプレス環境が複数立ち上げられ、しかもマトモなSSLを廉価で提供してくれるところを探している。

ここは遅く、1つの環境しか立ち上げられず、セキュリティの関係で、恐らくご覧になれない環境の方がだんだん増えてきたと思う。そんな不自由な中で、コンテンツを拡大して行くには戸惑いが生じているのだ。

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得た情報はツイッターにも時々上げているので、それをまるまる埋め込むという横着をしばらくお許しいただきたく。

スレッドを辿ると、苗穂まで行き着きます。

財務省歳出改革部会での議論。

財務省では、財政制度審議会の分科会として歳出改革部会を新設し、歳出肥大防止を念頭に議論することになった。

資料一覧がこちら

この日は文教・科学技術に加え、社会資本整備について議論があったようで、上に資料へのリンクを貼った。後者については、まあマスコミの偏向報道と同様で、桁違いに多額の予算を費やした道路や空港整備について触れるのはそこそこにして、わざわざ整備新幹線について項目を設けている(P39-43)。

「コスト算定をより厳しく」「民間資金の導入や不動産事業との一体運営を」「JRによる貸付料負担を大きく(意訳)」という主張だ。

国はロクにカネ出してないクセに一体何様のつもりだ、という感想しかない。