WiFi完備/車内ニュース終了

JR九州・JR西日本・JR東海3社が合同で新幹線車内無料Wi-Fi 「Shinkansen Free Wi-Fi」サービスの整備完了について発表。東海道・山陽・九州新幹線全車両のWiFiが設置完了したわけだ。

JR東海は併せて「車内テロップでのニュース提供終了」も発表。たしかに通信可能ならあれは要らんな。鉄道会社が新聞社にカネ払う価値はないだろう。

新興感染症、新幹線を直撃/新しい公園口

JR東海月次利用状況更新。対前年同期比で8%の減少。今まで好調だったのに急減したのは、新型コロナウイルス(CoVID-19)の影響以外に考えられない。

そのほか、エクスプレス予約/スマートEXのサービス拡充についておよび新幹線車内無料Wi-Fi「Shinkansen Free Wi-Fi」サービスの整備完了についてなどが発表された。

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JR東日本からは2020年春、上野駅公園口が新しく生まれ変わりますとの発表。

新幹線福島駅改良事業

新在直通運転で知られる〝山形新幹線〟は福島駅で東北新幹線から分岐し、奥羽本線に入る。

福島駅では下り第2副本線から分岐するが、上下列車が1線を共有して増発が難しいことと、上り列車が下り本線を支障する構造になっているのがダイヤ構成上のネックになっている。ダイヤが少しでも乱れれば上下『はやぶさ』『こまち』の足も引っ張り、ギリギリで回している粗末なインフラが全体に与える影響は決して少なくない。

その新幹線福島駅の改良工事に、JR東日本がいよいよ着手するのではないかというスクープ記事を複数紙が報道。上りをアプローチ線高架途上から分岐させ、新幹線上下本線をアンダークロスしたあと上り副本線に合流することが検討されているらしい。

記事はさらにE3系『つばさ』の更新についても触れている。E6系をベースにした系列を用い、最高速度300km/h走行ができるようにするそうだ。

JR東は公式発表していないが、計画があることは既に各方面から知られている。

これで板谷峠トンネルも実現すれば、山形新幹線のパフォーマンスは劇的に向上するのだが、さすがにJR東は単独事業としては行わないだろう。整備新幹線のスキームを使うしかない。

新幹線宅配便

JR北海道より北海道新幹線を使った貨客混載輸送の検討状況について報道発表。従来青函フェリーで航送していた部分を、新幹線(新函館北斗〜新青森間)の客室内に専用ボックスを搭載して輸送する。

この発表に対し、悪意に満ちたタイトルで紹介した新聞が。

何度も繰り返したが、新函館北斗〜東京間での直通輸送力が不足しないように列車編成や本数を設定しているだけだからね。新函館北斗〜新青森間の乗車率が25%程度で済ませているから仙台以南でも辛うじてパンクしないで済むのだ。何にも分かっていないクセに偉そうな記事書くな、と言いたい。

他に例を見ないデータ/初の渡道。

JR北海道「さっぽろ雪まつり」期間中のご利用状況のお知らせを公開。

JR旅客各社は、夏期輸送と年末年始輸送については一斉に利用状況を公開するが、雪まつりのデータはJR北海道ならではである。

肝心の実績だが、著しい不調。新型コロナウイルス蔓延による影響が大きい。

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その北海道に今朝、JR東の高速試験車ALFA―Xが初めて渡ったそうだ。

いつのまにか9年。

JR九州祝!9周年 九州新幹線全線開業を記念した 割引きっぷ(2種類)を発売します! と報道発表。1万円で同社管内の新幹線自由席が、3月15日(日)に限り、丸1日乗り放題となる。

開業は2011年3月12日。そう、東日本大震災を起こした東北地方太平洋沖地震(M9.0)の翌日である。開業日の前日に襲った未曾有の大災害を前に、開業式典は大幅に縮小され、列車はひっそりと走り出したのだ。

あれからもう9年か…

カード1枚で新幹線。

JR北海道・東日本・西日本より、「新幹線eチケットサービス」が始まります!との報道発表。ネット予約した東北・北海道・上越・北陸新幹線を、交通系ICカード1枚で利用できるというもの。

詳細は「新幹線eチケットサービス」とは?(JR東)から参照できるが、乗車券と指定券一体型の商品が利用できる。要するに「えきねっと割引」利用時にわざわざ発券していた手間が要らなくなるということ。乗車券と指定券が一体化しているという条件で発売される、割引が利かない利用条件(JRでは〝商品〟と呼称している)でも乗車可である。

えきねっとで実際に指定券を予約する場合、以下のような画面が表示される。これを見ると、えきねっとトクだ値が新幹線eチケットに組み込まれていることが前提になっているのがわかる。

つまり、クレジットカードを登録してえきねっと予約は可能でも、交通系ICカード(スマホと連携しているのはOKだろう)がなければえきねっとトクだ値が利用できないことになる。実際、上記画面で「トクだ値とは?」をクリックすると、上述の「新幹線eチケットサービス」とは?に案内されるようになっているが、恐らくその判断で間違いないだろう。で、その件が明文化されている部分を探しに行ったら、案の定あった。

このようにしてしまうと、交通系ICカードを日常的に使用する機会がない地方の人は、スマホのApplePayなどのメニューから慌ててSuicaなどを連携させる羽目になるわけだ。

ところで私が使うのは、決済に使うクレジットカードがSuicaと一体になっているものである。決済カードを「えきねっと」に登録してあるから、わざわざICカードも登録せずに済むかな、と思ったら甘かった。会員の登録情報メニューから「ICカード情報」を選択し、そこから利用するICカードを登録する必要がある。

使用する交通系ICカードは、複数登録することが可能らしい。

廃車に120億円/大黒柱。

JR東日本四半期短信。そのなかに台風第 19 号による被害額および業績予想の修正に関するお知らせがある。北陸新幹線の運休に伴う営業収益の減少などが180億円。その他、長野新幹線車両センターの復旧費用が165億円、E7系8編成の廃車解体に120億円を特別損失として計上した由。一部は保険金で充当するもよう。

同日、JR東海も四半期短信を公表。第3四半期迄累計の東海道新幹線の運賃収入は、対前年同期比₊2.4%の1兆0060億円・在来線は813億円。連結営業収益累計は1兆4480億円なので、新幹線の利益は文字通り〝桁違い〟であり、同社の利益を生み出す根幹である。なお四半期累計の純利益は3929億円。

「暫定ダイヤ終了」と言われても…

JR東日本よりとの北陸新幹線暫定ダイヤ終了について報道発表。

3月14日のダイヤ改正を機に、

「北陸新幹線の定期列車は台風19号による被災前と同じ本数に戻ります」

ということなのだが、10編成も喪失したので、臨時列車の設定に重大な支障を来しているのは変わらない。

以前から噂されている、上越新幹線に投入予定のF2X編成を流用するという話もまだ公式発表が無いし、仮にそうすることで必要になりそうなE4系に延命措置を施す可能性についても音沙汰がない。