中国の三角(2)

上海の西。高速列車のうち、京滬高速鉄道および滬寧都市間鉄道の列車(2017年7月31日2017年8月4日)は、上海駅か、或いは空港併設の上海虹橋駅のどちらかに発着することが多いので、この付近で走行ルートが代わり、相互 に分岐する。ただし、上海と杭州を結ぶ滬杭高速鉄道の列車は、上海駅を起点とし て上海虹橋駅にも停車する例が多い。このサービスのため、上海駅と上海虹橋駅を短絡するルートも必要となる。というわけで三角線となる。

上海虹橋駅から西へ向かう線路は、すでに同駅から京滬高速鉄道および滬 寧都市間鉄道それぞれへ向かうべく複々線になっている。三角形の左側角の部分は、京滬高速鉄 道滬寧都市間鉄道が、互いに平面支障することなく相互に行き来できるジャン クションも兼ねているので、配線は大変複雑である。設計者は、さぞ楽しかっただろう。このジャンクションを構成する分岐器の分岐角度を考えると、列車はあまり 速度を落とさずに通過できると思われる。

せっかくだから、またの機会にこの左側角を拡大してみようと思う。