JR四国の新型気動車特急。

JR四国の2700系気動車が8月6日より運転開始となる。2000系の代替だ。

新型特急気動車「2700系」の営業運転について(公式)

この2700系、2000系と同じく、傾斜角度5°の制御付自然振子方式を採用している。実はJR四国も、制御付自然振子方式を避け、最近流行の空気ばねストローク式車体傾斜方式での代替を狙って2600系を製造した。ところがカーブの多い土讃線で運用すると、あまりにも頻繁に空気を送らねばならず、空気溜めの容量が不足して十分な性能が発揮できないことが判明した。そこで実績のある制御付自然振子に戻すことに決定し、2700系の製造となった次第はご周知の通りだ。同社に感心したのは、2600系の〝至らなさ〟を正直に認めて公表したことだ(以下)。

新型特急気動車「2600 系」の営業運転開始について (公式)

振子を継続するJR四国と対照的なのはJR北海道。土讃線ほど線形が悪くはないので、空気ばねストローク式車体傾斜方式でも問題ないということだろうか。もっとも同社の場合、他の要因で速度を落としているので、評価しようがないが。