お別れ乗車になるか?

185系『踊り子』に乗った。今3月改正より、257系更新車によって徐々に代替されることが発表されている。

2編成併結。

257系更新車では、下田編成は9連で1両減・修善寺編成は従来通り5連で運用される。中央線で運用されていた257系は基本9連と付属2連のみで5連はなく、「修善寺行き廃止か?」との憶測も流れたが、改造によって最適化が図られた。『踊り子』で使用される257系については、昨年11月末にJR東から公式発表があった(特急「踊り子」にリニューアル車両を順次投入します)。

新興感染症、新幹線を直撃/新しい公園口

JR東海月次利用状況更新。対前年同期比で8%の減少。今まで好調だったのに急減したのは、新型コロナウイルス(CoVID-19)の影響以外に考えられない。

そのほか、エクスプレス予約/スマートEXのサービス拡充についておよび新幹線車内無料Wi-Fi「Shinkansen Free Wi-Fi」サービスの整備完了についてなどが発表された。

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JR東日本からは2020年春、上野駅公園口が新しく生まれ変わりますとの発表。

渋谷駅改良工事、次の段階へ/東京エキナカ、さらに拡大

JR東日本より、渋谷駅線路切換工事に伴う列車の運休および新しい埼京線ホームの供用開始について報道発表。工事は今年5月29日深夜〜6月1日早朝に計54時間かけて行われ、今まで南に偏っていた埼京線/湘南新宿ラインホームがいよいよ山手線ホームと並ぶことになる。

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さらに東京駅の新たな駅サービス機能の使用開始と エキナカ商業空間「グランスタ東京」誕生について も発表。在来線の中央通路と北通路の間、および北通路と北自由通路の間の改札内空間(1階および地下1階)に新規商業施設を開業させる。一気に66店舗拡大する。地下北自由通路には改札口も新設する。

在来線部分は、「どこを向いても店だらけ」という状況になる。さらに雑然とするのは目に見えているのだが、この事業はバリアフリー化も兼ねていて、新規店舗領域からホームに上がるエレベーターも設けられる。

新幹線福島駅改良事業

新在直通運転で知られる〝山形新幹線〟は福島駅で東北新幹線から分岐し、奥羽本線に入る。

福島駅では下り第2副本線から分岐するが、上下列車が1線を共有して増発が難しいことと、上り列車が下り本線を支障する構造になっているのがダイヤ構成上のネックになっている。ダイヤが少しでも乱れれば上下『はやぶさ』『こまち』の足も引っ張り、ギリギリで回している粗末なインフラが全体に与える影響は決して少なくない。

その新幹線福島駅の改良工事に、JR東日本がいよいよ着手するのではないかというスクープ記事を複数紙が報道。上りをアプローチ線高架途上から分岐させ、新幹線上下本線をアンダークロスしたあと上り副本線に合流することが検討されているらしい。

記事はさらにE3系『つばさ』の更新についても触れている。E6系をベースにした系列を用い、最高速度300km/h走行ができるようにするそうだ。

JR東は公式発表していないが、計画があることは既に各方面から知られている。

これで板谷峠トンネルも実現すれば、山形新幹線のパフォーマンスは劇的に向上するのだが、さすがにJR東は単独事業としては行わないだろう。整備新幹線のスキームを使うしかない。

通勤電車トイレ。

JR東日本中央快速線等の車内トイレ使用開始について発表。そうそう、G車2両組み込みより、こちらを漸次はじめるのであった。

10連の4号車に設置。最初の運用は3月14日のダイヤ改正日とのこと。2023年度までに進める。

そういえば、JR東日本のプレスリリースは「2023年度」という表現で元号は使っていないな。

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そのほか、台風19号による河川橋りょう災害復旧工事について

他に例を見ないデータ/初の渡道。

JR北海道「さっぽろ雪まつり」期間中のご利用状況のお知らせを公開。

JR旅客各社は、夏期輸送と年末年始輸送については一斉に利用状況を公開するが、雪まつりのデータはJR北海道ならではである。

肝心の実績だが、著しい不調。新型コロナウイルス蔓延による影響が大きい。

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その北海道に今朝、JR東の高速試験車ALFA―Xが初めて渡ったそうだ。

遅延の〝見える化〟

国交省、東京圏の鉄道路線の遅延「見える化」(平成30年度)を公表。

詳細はデータを見れば分かるのでここでは触れない。

ところで「見える化」って日本語は何?国交省は日本人に語彙力がないことを前提にしてるわけ?それとも現政権閣僚の知的レベルに合わせたの?

痴漢滅ぼすべし。

JR東日本が痴漢対策に一歩踏み込んだ。痴漢防止対策に関する実証実験の実施についてと報道発表。乗客がスマホアプリで犯罪事実を通知すると、車内放送で注意喚起すると共に、警察に通報が行く仕組みだ。

JR東日本プレスリリースより

我が国では多くの女性が性暴力被害に遭っている一方、立件される例は少ない。このことを以て「日本は女性にとって安全で性暴力は少ない」と断じる論調があるが、とんでもない間違いである。訴え出ることで二次被害を受けたり、そもそも警察が受理しないことが多かったりで泣き寝入りが多いのだ。女性にとって安全どころではない。日本は性暴力大国なのだ。

「車内で痴漢被害を訴えても周囲が見て見ぬ振りをした。そればかりか、〝被害を訴えることで列車を遅延させるな〟という非難すら受ける」という告発の声を幾つも聞いた。そもそも痴漢が放置されているのは、周囲がそれを容認するからである。多くの国では痴漢など男性を含めた他の乗客からフルボッコにされるが、情けないことに日本の大衆は、そんな正義感を持ち合わせてはいないのだ。ありもしない冤罪被害を恐れるばかりで(と言えば、創作物に過ぎない〝冤罪事例〟が持ち出される)、被害者の声に耳を傾けない。社会の構成員として安全な世の中を作るという道義的責務など、ほとんどの人が忘れている。

国中が卑劣漢の集まりと化した日本で、今回のJR東の措置が痴漢に対する抑止力となることを期待する。