カード1枚で新幹線。

JR北海道・東日本・西日本より、「新幹線eチケットサービス」が始まります!との報道発表。ネット予約した東北・北海道・上越・北陸新幹線を、交通系ICカード1枚で利用できるというもの。

詳細は「新幹線eチケットサービス」とは?(JR東)から参照できるが、乗車券と指定券一体型の商品が利用できる。要するに「えきねっと割引」利用時にわざわざ発券していた手間が要らなくなるということ。乗車券と指定券が一体化しているという条件で発売される、割引が利かない利用条件(JRでは〝商品〟と呼称している)でも乗車可である。

えきねっとで実際に指定券を予約する場合、以下のような画面が表示される。これを見ると、えきねっとトクだ値が新幹線eチケットに組み込まれていることが前提になっているのがわかる。

つまり、クレジットカードを登録してえきねっと予約は可能でも、交通系ICカード(スマホと連携しているのはOKだろう)がなければえきねっとトクだ値が利用できないことになる。実際、上記画面で「トクだ値とは?」をクリックすると、上述の「新幹線eチケットサービス」とは?に案内されるようになっているが、恐らくその判断で間違いないだろう。で、その件が明文化されている部分を探しに行ったら、案の定あった。

このようにしてしまうと、交通系ICカードを日常的に使用する機会がない地方の人は、スマホのApplePayなどのメニューから慌ててSuicaなどを連携させる羽目になるわけだ。

ところで私が使うのは、決済に使うクレジットカードがSuicaと一体になっているものである。決済カードを「えきねっと」に登録してあるから、わざわざICカードも登録せずに済むかな、と思ったら甘かった。会員の登録情報メニューから「ICカード情報」を選択し、そこから利用するICカードを登録する必要がある。

使用する交通系ICカードは、複数登録することが可能らしい。

駅3題。

JR西日本よりJR難波駅が直流電力変換装置により「エコステーション」にという報道発表。山陰線東浜駅、東海道線摩耶駅に続くもの。

同じくJR西よりJR富山駅NKビル着工について~2022年春開業予定~の発表。

一方JR東日本からは、JR板橋駅直結 「JR板橋東口ビル」が開業します! ~2020年6月11日(木)開業~ という発表。テナントを見ると、どうも既視感が。これ、周囲のいくつかの建物に入っていたのを統合するのでは?いずれにせよ、とても小規模なビル。

廃車に120億円/大黒柱。

JR東日本四半期短信。そのなかに台風第 19 号による被害額および業績予想の修正に関するお知らせがある。北陸新幹線の運休に伴う営業収益の減少などが180億円。その他、長野新幹線車両センターの復旧費用が165億円、E7系8編成の廃車解体に120億円を特別損失として計上した由。一部は保険金で充当するもよう。

同日、JR東海も四半期短信を公表。第3四半期迄累計の東海道新幹線の運賃収入は、対前年同期比₊2.4%の1兆0060億円・在来線は813億円。連結営業収益累計は1兆4480億円なので、新幹線の利益は文字通り〝桁違い〟であり、同社の利益を生み出す根幹である。なお四半期累計の純利益は3929億円。

常磐線全線運転再開へ

JR東日本常磐線(富岡駅~浪江駅間)の運転再開について発表。福島第一原子力発電所事故の影響で設定された帰還困難区域の一部において、避難指示が解除される措置によるものだが、3月14日ダイヤ改正にあわせる。

特急『ひたち』3往復も東京~仙台間を直通する。

札幌駅さらに遠くへ/ひび割れ検出器

JR北海道新幹線札幌駅について更なる計画変更を発表。大東案よりも下りホームをさらに25m東へ移動させ、相対式上下ホーム位置を合わせる。現駅連絡通路の取り付け方も変更する。かつ、北5西1街区の再開発ビルへ駅を取り込む予定である旨も公表された。

本線部分の設計変更を伴うため、鉄道・運輸機構が工事実施計画の変更を届け出ることになるそうだ。

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JR東日本新しい新幹線用トンネル覆工表面撮影車の導入について発表した。

3両編成に運転台が6つ。

電気式ディーゼル車GV-E400系気動車の大量投入が決まったJR東日本の新潟地区。3月改正から40両が磐越西線・羽越線・信越線・米坂線で運用され、キハ40を駆逐することが発表されている。

新津駅に佇むGV-E400系3両編成

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バスの街?

新潟駅連続立体化工事の続き。

3番線の白山方から工事部分を見る。
東京方。1番線路盤の床板が完成したところ(左)と未完成の部分(右)
東京方。1番線の路盤を作成中の箇所。

事業の様子は、新潟市の新潟駅付近連続立体交差事業のページを参照のこと。経時的進捗状況も公表されている。

高架化事業が完成した後の高架下については、バスを乗り入れさせ、南北一体のバスターミナルにする予定(→新潟駅駅前広場整備事業)。この事業は、〝人と環境に優しい交通を目指して〟と謳われるにいがた交通戦略プランの一環であるが、既に実施した基幹バスの導入及び路線バスの再編は、あまり市民の評判が芳しくないと伝え聞いている。

個人的には、大規模な在来線全面高架化に資金を投入するよりも、白新線の優等列車のみを通して新幹線との平面乗り換えを実現する(これは既に供用開始済)だけの規格にし、越後線は白山駅付近から市役所前〜古町〜萬代橋〜新潟駅前を、信越線・白新線の普通列車を上沼垂(信)付近から新潟駅前にそれぞれ地上を走行するLRTにし、相互を接続する方が、街の活性化には遙かに良かったのではないかと思う。

あと1線分に2年。

新潟駅連続立体化工事が進む。

2018年4月15日より2〜5番線の高架駅部分の供用が開始されており、残りの1番線部分の線路とホームの工事が進む。地上では東方に仮設8/9番線が稼働中。完成は2022年度中とされている。

左が2番・右が3番。2番線は将来の1番線と島式ホームを構成することになるが、半分だけ完成し使用している。2番線は半端な供用なのでエレベーター・エスカレーターがなく、利用者に不便を強いている。
白山方を見る。高架の右側(北側)に1番線ホーム(現2番線ホームと合体予定)と線路路盤を建設する。高架駅舎から張り出した「V」の字が、2番線ホームへの仮設階段である。左が旧1番線と万代口方。
東京方を見る。8番線に停車中なのはE129系電車。
2番線ホームの下から、将来の1番線の路盤を覗く。
2番線ホームの白山方末端部分。1番線部分の床板が立ち上がりつつある。