富山県への要望:北陸新幹線金沢開業後も北陸線特急富山乗り入れを継続するようJR西日本との交渉を続けて下さい。

2012年10月7日

富山県に対し、以下の要望を行いました。

少々異なる文面を、JR西日本に対しても行いました

特に富山県民の皆様におかれましては、在来線特急存続のため、JR及び県に対し、声を上げていただきたくご協力をお願い申し上げます。

その際、以下の文面で示しました私の考えを踏襲してただいても構いません。パクリ大歓迎です。ただし、文章それ自体は是非ともご自身のお言葉で訴えられますよう、お願い申し上げます。富山県及び鉄道事業の更なる発展のため、皆様のお力添えを仰ぎたく、お願い申し上げる次第です。

400字程度にして欲しいとのことで、極力短くしましたが、それを大幅に超過してしまいました。入力できてしまったのでそのまま送信しましたが、県の担当者の方には申し訳ないことをしました。

新幹線金沢開業後も北陸線特急富山乗り入れを継続するようJR西日本との交渉を続けて下さい

新幹線金沢開業と共に、JR西日本は大阪・名古屋へ直通する特急列車を廃止する予定です。これは、誰にも利益をもたらさない由々しき事態です。直通列車維持のため、JRとの交渉に強く臨んでいただきたく一筆啓上仕る次第です。

東京への新幹線が開業しても、大阪・名古屋への直通特急を喪失してしまえば、富山県の立地優位性は損なわれます。一方、隣県の金沢は、大阪・名古屋への利便性が維持されるのに加え、新幹線によって東京へも列車が直通することになり、富山県との格差はさらに広がる恐れがあります。

関西圏・中京圏から鉄道を利用して富山県へ直通する旅客の割合は約4分の1を占め(※)、決して少なくありません。JR西日本にとっても、富山への特急廃止は経営上の損失になります。関西・中京圏とのつながりを持っていた富山県が商圏から失われ、東京圏に取り込まれることにつながるからです。富山県の利害は、この点で大阪・京都・愛知などとも一致しますから、これらの府県と共闘し、JR西日本との交渉に当たっていただくのが最善かと考えます。

近年、富山県は環境特性に優れた鉄道を見直す先進的施策により、全国的に注目を集めております。しかし、鉄道の利便性が損なわれればそのシェアが失われ、より環境負荷の高い自動車や航空に旅客はシフトしていきます。このような事態になれば、今まで富山県が取り組んできた施策の是非自体が問われることにもなります。どうか特急の富山乗り入れを一部でも継続するようにJR西日本との交渉にあたっていただきますよう、重ねてお願い申し上げます。

(※)国土交通省交通政策審議会整備新幹線小委員会の資料

http://www.mlit.go.jp/common/000192883.pdf(→こちら

なお、上では富山と中京・関西圏との利害のみに触れましたが、石川・福井も決して無縁ではありません。現在でも、福井~高岡、小松~富山などを移動する人は少ないわけではなく、新幹線開業により乗り換えを強いられるようになります。また、GCT(フリーゲージトレイン)の技術的課題が解決できなければ、新幹線敦賀延伸が決まった以上、今日の富山の状況は、明日の金沢・福井で再現されることにもなるのです。北陸3県で力を合わせていただくのが、私の願いです。

←戻る